M2渡邉が投稿した論文が採録された論文誌が発行されました

2021/2/26(金)にM2渡邉が投稿した論文が採録された論文誌が発行されました。論文の内容は、M2渡邉が修士論文のテーマとして取り組んできた、デジタルイラスト制作の線画を髪や肌などのパーツへのレイヤ分け作業において、conditional GANの一つであるpix2pixと後処理を組み合わせることでレイヤ分け作業を自動化する方式について提案し、提案方式に基づき、自動レイヤ分け作業において誤りが発生した場合でも誤りを手動で修正するUIを持った自動レイヤ分けシステム:Smart Layer Splitterの開発、及び有効性の評価について報告しています。

渡邉優, 阿倍博信:Smart Layer Splitter:pix2pixを用いたデジタルイラスト制作の色塗り工程における自動レイヤ分けシステム, 情報処理学会 論文誌 デジタルコンテンツ, Vol.9, No.1, pp.21-33 (2021.2)

当研究室で考える大学院での研究活動は、卒業研究に続けて、自分なりに研究テーマを設定し、自分の考えで質の高い研究を行い、その結果を学会発表や論文投稿を通じて世の中に問うこと、に他なりません。我々のミッションは、主に大学院での研究活動を通じて研究成果を出すことを目標とするとともに、社会に出た後で、自分なりの進め方で社会に貢献できるような人材を育成することと考えています。M2渡邉も今回の論文投稿を含む研究活動を通じて、学部卒業の人では得られない貴重な経験を得ることができたのであれば良かったかと思います。現在の情報システム工学科は学部卒業で社会に出る学生が多いですが、4年生の1年間で研究活動を通じて論理的思考を身に付けるには期間として短すぎるため、教員としては、一人でも多くの学部生が大学院に進学し、本格的な研究活動に興味を持って挑戦してもらえるようになることを期待しています。