当研究室修了生の渡邉優さんが2021年度情報処理学会山下記念研究賞を受賞しました

当研究室修了生の渡邉優さん(2021年3月修士課程修了)が、2021年度情報処理学会山下記念研究賞を受賞しました。

この論文は、渡邉優さんが当研究室で実施した修士研究の内容を、2020年6月に「マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2020)」にて発表したものになります。

山下記念研究賞は、研究賞として情報処理学会の研究会および研究会主催シンポジウムにおける研究発表のうちから特に優秀な論文を選び、その発表者に贈られていたものですが、故山下英男先生のご遺族から学会にご寄贈いただいた資金を活用するため、平成6年度から研究賞を充実させ、山下記念研究賞としたものです。

本年度の受賞者は、2022年3月3日にオンライン開催された情報処理学会第84回全国大会で表彰されました。

  • 受賞年月日:2022年3月3日
  • 受賞論文タイトル:Smart Layer Splitter:pix2pixを用いたデジタルイラスト制作の色塗り工程における自動レイヤ分けシステム
  • 推薦理由(情報処理学会の表彰ページより):デジタルイラスト制作の一工程である色塗り工程では,線画を髪や肌などのパーツごとにレイヤ分けする作業が必要であるが,既存のグラフィックソフトに付属する塗りつぶしツールでは手間がかかるという問題があった.そこで,本論文では,conditional GANの一方式であるpix2pixを用いてこの作業を自動化する方式を提案し,さらに,自動処理の結果誤りが発生した場合でも,手動での修正が可能なUIを持ったシステムを開発し,評価実験を通じてその有効性について確認している.本論文は,DICOMO2020において優秀な論文に対して授与されるDICOMO2020優秀論文賞を受賞している点と,また,2020年度の対象論文に対する幹事,運営委員による投票の結果,高得点を獲得している点から,本論文を山下記念研究賞に推薦する.

情報処理学会:2021年度山下記念研究賞

オンライン開催に変更されたマルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2020)シンポジウムにてM2渡邉が発表しました

表彰状
賞牌